∴ 0=1 | 2006
ヒューズ、木、鉄、銅、電子部品
H800 W6000 D1000 (mm)
本作品では、ヒューズが切れることによって生じる光と音を用いている。ヒューズは過電流から回路を保護する機能をもった電気部品である。両サイドにある2つのスイッチ部分の回路が同時に接続されると、ヒューズに過電流が流れ、光と音が発せられる仕組みになっている。一度切れたヒューズは元に戻らないため、作品は時間の経過と共に変化し続ける一回的なものである。この作品では「消滅」によって「生成」するものとしてヒューズから放たれる光と音を提示している。「消滅」とは「生成」の対極にあるのではなく、「消滅」は「生成」そのものではないだろうか。